百日咳の流行、はやり
百日咳の流行、はやり (参考文献はこちら) まとめ
□ 19xx (20世紀はじめ)
アメリカでは、20世紀初めには、こどもの主要な病気の一つであり、こどもの主要な死因の一つでもあった。 1920年代から百日咳ワクチンが使用され始めたが、百日咳ワクチンが広く使われていなかった1934〜1943年には、アメリカ合衆国では、年間で平均200,752人の百日咳の患者の発生と年間で平均4,034人の百日咳により命を落とす例が報告されていた。
アメリカでは、ワクチンが広く使われるようになってからは、百日咳の発生報告数は、98%以上減少し、1980-90年には平均で年間2900人の患者発生の報告数となった。
しかし、1990年代に入ってから、患者発生の報告数の増加が見られ、1999年には年間6031人の患者発生の報告数となっている。さらに、 2004年には年間25,827人の患者発生の報告数があり1960-2005年の最高値となる。(2005年には年間25,616人)
□ 1999 - 2002年
アメリカ合衆国(イリノイ州、ジョージア州、マサチューセッツ州、ミネソタ州)で百日咳を発症した生後12か月未満の乳児616人の調査では、感染源不明57%、母親14%、兄弟姉妹8%、父親6%、祖父母4%、その他が11%。
□ 2000年、2001年
年間罹患数の推計値は2000年・・・28000人、2001年・・・15000人。
□ 2006年から2007年
「高知大学医学部」、「香川大学」、「青森県の消防署」、「愛媛県宇和島市」、「長野県北部」などで流行が発生することがあった。
長野県須坂市地域は、55カ所の小児科定点施設から報告数が上がり、2006年には24例、2007年には72例の報告で、感染者の過半数が20歳以上の成人であり大人が感染源となり小児への感染を広めていると言われている。
各流行事例では遺伝的に異なる菌株により蔓延しており、菌の性質変化ではなく市中に潜在する原因菌が各々の地域で流行したと考えられている。
□ 2008年
百日咳の流行が拡大中。第15週(4月7日 - 13日)の定点当たり報告数は0.04人と、過去10年のいっぺん期と比べても高水準。特に成人の感染者が増えており、香川大医学部では2007年の75 名の集団感染事例の経験から、抗菌薬の予防投与を行うやなんかの対策を進めている。
百日ぜきはかつて米国でまん延しましたが、今ではあまりみられません。しかし世界的には、この病気はまだ存在していて主要な問題の1つになっています。予防接種を受けていない人々の間で、地域的な流行が3〜5年ごとにみられます。
2008年、2009年に激増する大人の百日咳
激しい咳の発作を伴う「百日咳(ひゃくにちぜき)」が猛威をふるっている。子供の病気として知られているが、最近では大人の感染者も激増している。全体の40%が20歳以上で、2009年は大流行が懸念されている。どうしてそうなったのか。
20歳以上の感染者が全体の40%を占める
全国での感染件数は08年1〜4月で851件が報告されている。なかでも20歳以上の感染者が年々増加し、全体の40%を占める。20歳以上の割合が2%だった00年と比べると、08年は大人の感染者が激増していることがわかる。
地域別では、千葉県がもっとも多い。千葉県健康福祉部疾病対策課によると、08年1月からの4カ月間で、227人が感染した。そのうち20歳以上は170人で、75%を占める。
感染者が多い理由について同課の担当者は、「千葉県だから多いという特定の理由はないと思う。県内の病院に注意を呼びかけているため、医師が発見する確率が高まったのではないか」と、話している。
百日咳の初期症状は軽い咳で、医師でも間違うほど、風邪の症状によく似ている。その後激しい咳の発作が起こる。夜間に目が覚めることや、咳き込んで肋骨が折れることもある。症状は約3週間も続く。
感染源は咳やくしゃみの飛び散りだ。「1人の患者から平均10人に感染する」と、麻疹(はしか)に次いで感染が広がる確率が高い。
07年には大学での集団感染も起こった。07年5月に香川大学で学生や職員75人が感染し、1週間休校になった。
08年は、今のところ国立感染症研究所に報告はきていない。「だいぶ時間が経ってから情報が出る。伝わる頃には、既に感染が拡大している」と、懸念される。
今後は思春期のワクチン接種が必要?
百日咳の予防にもっとも有効なのは、ワクチンの接種だ。多くの人が乳幼児期に接種していて、乳児の感染数は年々減っている。
一方で、20歳以上の感染者が増えているのはなぜか。
2つの原因が推測される。1つ目は、乳幼児期に接種したワクチンによって作られた免疫は持続期間が短く、年を取るにつれて低下する。2つ目は、ワクチンが普及して乳幼児期の感染者が減り、免疫を持たない大人が増えていることだ。
そこで、思春期にワクチンを接種する必要性を訴える声も上がっている。近年、大人の百日咳が大流行した欧米では、乳幼児期に加えて思春期にもワクチンを接種する機会を設けた。
国立感染症研究所では、感染者の実態調査を2008年5月から開始する。ホームページ上にデータベースを設けて、医師が感染者を診断した場合に、その情報を登録するよう呼びかけていく。
「大人の感染者数は増え続けている。09年はさらに深刻になるだろう」
と、思春期のワクチン接種の導入も含めて、早急に対策を考えなければならないようだ。
(参照元・J-CASTニュース 2008年5月3日)
http://www.j-cast.com/2008/05/03019739.html
愛知県で患者、過去最多に 注意を呼びかけ
乳児では死亡する可能性もある百日咳(ぜき)の患者数が99年の調査開始以来、最も多くなっていることが、県健康対策課の調査で分かった。患者数はさらに上昇傾向にあり、最近では乳児だけでなく、成人がかかる例も多く、同課が注意を呼びかけている。
同課によると、県内の182の医療機関を受診した1週間の百日咳の平均患者数は、5月26日〜6月1日の週で0・14と過去最高を記録した。今月2〜8日の週は0・07と減少したが、同課は「百日咳の患者数は週ごとの上下動が激しく、依然として注意が必要だ」などと分析している。
百日咳は百日咳菌の飛沫(ひまつ)感染による急性の気道感染症。けいれん性の咳の発作が特徴で、乳児期の早い時期から罹患(りかん)する可能性があり、生後6カ月以下では死亡する可能性もある。
また、最近は成人の感染も多く、診断が遅れて周囲への感染が拡大する可能性もあり、注意が必要だ。同課は「百日咳は有効なワクチンがあり、予防接種の対象者(生後3カ月〜90月)は接種してほしい」と話している。
(参照元:毎日新聞 6月19日 by月足寛樹)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000059-mailo-l23
島根県で県立大生5人に症状
県立大学浜田キャンパス(浜田市)の学生5人が百日咳(ぜき)の症状があることが確認された。このため、25日に予定されていた学内の献血活動を中止した。
同大によると、今月3日、事務局職員1人が感染していることが確認され、学生、教職員への注意を呼びかけた。16日、風邪の症状を1カ月前から訴えていた学生1人が、医療機関の血液検査で百日咳と診断された。その後、2人が医療機関で確定診断され、更に、2人が症状から罹患(りかん)が疑われている。
大学は患者の学生を自宅待機させ、注意を呼びかけている。
(参照元:毎日新聞 6月25日 by大賀英作)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000305-mailo-l32
